2010-01-01から1年間の記事一覧

東京の大晦日の夜のにおい

東京も大晦日の夜のにおいだけは、40年来変わりがないように思う。 澄んで、冷たくて、少し懐かしくて少し切なくて、少し寂しくて、少し心が弾む。 来年も、良い年になりますように。

地下鉄車中驚愕の親子の光景

先日、昼間の空いている地下鉄に乗っていて、若いお父さんと小学1年生くらいの男の子が繰り広げた驚愕の光景に出会った。 私の隣でその子が電子ゲームをやっていて、その向こう側にいるお父さんがゲームを応援している。 「ほら、そこのはしごをのぼって」「…

山種美術館へ行った

初めて山種美術館へ行った。日本画専門の美術館だ。 大作で私が良いと思ったのは、速水御舟の屏風絵『翠苔緑芝』。私は知らなかったが、よく知られた作品らしい。 その他に、いわゆる大作ではないが、2点、とても良いものがあった。横山大観の『月出皎兮(月…

黒澤映画3本連続観賞

昨日のうちに、仕事をある程度片付けて、黒澤映画3本連続観賞に挑んだ。 正午前に映画館に入り、出て来たのは夜の9時半だった。 口内炎、ジンマシン、顎間接の不整合などが出てきた。疲れたんだなあ。 さあ、あと2本で終わりだ。

不寛容な映画鑑賞者

先日、映画館で、私の位置から5席ほど隣の人が、上映中に袋をカシャカシャとさせた。するとその音がした途端に、待ってましたとばかり、私の隣の初老の男性が「うるさいよ、袋をガサガサと、みんな迷惑してるんだよ」と言った。そのため、私は、そこの部分の…

連日のように黒澤明

京橋にある東京国立近代美術館フィルムセンターで催されている「生誕百年 映画監督 黒澤明」の特集上映を、連日のように観に行っている。 国が所蔵する状態の良いフィルムで、これだけまとまった黒澤作品の上映は、なかなかないと思われるし、私自身、こうし…

梅原龍君の展覧会

昨日、後輩の梅原龍君の展覧会に行った。抽象表現が盛り込まれた作品が出現して見ごたえがあった。 明日、19日日曜日まで、銀座の「ゆう画廊」で。http://www.sachibarumaya.com/ImaginativeFabricPic/next/dm_select.html

双子座流星群見逃した

今年は、双子座流星群を見逃してしまった。ピークとされる12月13日、14日を過ぎて、昨晩の晴れ間に空を見上げたが、月がかなり明るかった。 それでも、がんばって粘っていれば1つくらいは見られたかも知れない。天体に限らず、自然観察(観測)は、粘りがな…

ヘ音記号とハ音記号

ここのところ休みがちだった、吹奏楽団の練習に出た。 新曲の練習で、私には初見の曲だったが、ヘ音記号とハ音記号が目まぐるしく変わる曲で難儀した。しかもソロはあるし、トレーナーの先生に見ていただく日で緊張するしで、やれやれ。 でも、たくさん息を…

黒澤明『生きる』を観た『赤ひげ』も観てしまった

本当に久し振りにスクリーンで『生きる』を観た。やっぱりすばらしい。画面のどんな一隅も見逃さないつもりで、懸命に観た。 さらに『赤ひげ』も観た、同じように。 もうさすがにぐったりした。食べ過ぎた感じだ。それだけ、黒澤映画というのは、満腹になる…

行きつ戻りつ

鬱と躁と普通を行きつ戻りつ、原稿を書いて、人と会って、映画を観て、展覧会へ行っている。 先日は、「日展」を観に行った。これまで日本画だけの「創画展」は何回も行ったが、日展は初めてだった。 日展には、日本画、洋画、美術工芸品、彫刻、書までが出…

懐かしささえも今の私のは罪悪感なのだ

おお私のこの底なしの虚無感よ そこをのぞき込んではいけない 落っこちてしまったら 永遠に底に着くことなく落ち続けることになる 幼い頃に見た恐ろしい夢のように 縁から顔を離せ しかし絶えることなく湧き出してくる 負の思考は振りほどけない 愛おしささ…

我が肯定と否定の大決戦

せっかく仕事が一段落したが、どうもじょうずに休むことができない、なんだか落ち着かない、考えが前向きに行かない。要するに、鬱だ。 まあ、こんなこと、ここ10年以上ずっと繰り返してきたことだけど、やっぱり浮かないな。 「時間のある今のうちに、いろ…

「インテリアアクアリウム水槽のある暮らしVol.5」発売

「インテリアアクアリウム水槽のある暮らしVol.5」(笠倉出版社)が発売された。今回も、あちらこちらに行き、取材をした。 9月中旬にスタートし、もう11月も下旬。残暑で汗びっしょりになっていたのがウソのようだ。

テナーサックスの難曲『ファンタジア』

私のこのブログとホームページの現在の管理人は、学生でテナーサックスのアマチュア奏者だ。その彼女が先日、レッスンを受けているスクールでの発表会に出演した。 ピアノ伴奏で一人で吹くのだが、それはまったく大変な難曲であった。『ファンタジア』(ヴィ…

ブログ1周年と2カ月と12日

先日、旧友のS・A氏から「ブログ1周年おめでとう」とお祝いのお言葉を頂戴した。自分ではいつ始めたのかまったく意識していなかった、と思いながら確かめてみると、どうやらそれは彼が最初にこのブログを見て携帯電話に登録してくれた日であったようで、最初…

は、腹が張って

週明けから尾籠な話しで失礼を。昨日、朝からの楽団の練習の後、冷たいコーヒーを一気に飲んでから、腸の動きが止まってしまい、腹が張って、う〜、苦しい。 ここ5、6年、フリーランスの不安定さにも慣れ、精神的なことで胃腸の調子が狂うこともなく、飲み過…

東京国立近代美術館フィルムセンターで満腹

東京国立近代美術館フィルムセンターへ行った。映画を観るためだ。今、黒澤明生誕百年の展示と上映をやっている。 12月中旬まで、毎日3本ずつの上映で、各回入れ替えだが、商業施設ではないので、1本を500円で観ることができる。大スクリーンで、国で所蔵し…

「飲む・鬱・飼う」

さあ、「インテリアアクアリウムVol.5」の入稿が終わった。今回も、良い企画と良い取材先に恵まれたが、沖縄旅行以来の疲れが取れぬまま突入したので、個人的には相当に苦しかった。けれども、周囲の優秀な方々のおかげで良い本になったと思う。 この後は「…

カネタタキがまだソロで鳴いていた

今日の昼間、桜の落ち葉が散らばる公園で、カネタタキがソロで鳴いているのを聞いた。明日の朝は冷え込むそうだ。

桜の葉っぱもだいぶ紅く

机の真ん前の窓の、その正面に公園の大きな桜の樹が見える。ふと気づくと、ずいぶんと紅くなってきた。黄色い葉っぱもある。 この葉っぱを水に浸けておくと、桜餅のあの香りになる。桜餅はもちろん桜の葉を使っているのだから当たり前だが、何年か前、冬眠す…

越路吹雪さんの没後30年記念コンサート

昨日11月7日は、シャンソン歌手、越路吹雪さんの命日で、没後30年であった。 私がかつて金管アンサンブルをやっていた時に、何度も、時には群馬県や北京の演奏旅行でまでご一緒していただいたプロのソプラノ歌手、桜井純恵さんが、「越路吹雪と大人の音楽を…

大学の同窓生たちとの宴

人より優位に立とうとか、少しでも見栄を張ろう、などと我ながらさもしい根性で日々を送っていると、そうしたことがまったく不要な旧友らとの宴は、愉しいことこの上もない。 大学の同学科の男女8名で昨晩、飲んだ。数年振りの人もいれば、数カ月振りの人も…

11月になった

ああ、もう11月になった。あ、これはブログか。短すぎるか。

ソロで鳴くカネタタキよ

夏が終わりに近づいた頃、ソロで鳴いているツクツクボウシを耳で追った。 しかし、いつか忘れてしまい、鳴き声も途絶えた。 秋が急に深まり、今度は、消えていくコオロギやカネタタキの声を耳で追った。 もう、鳴いているものはいるまい。いや、待て、聴いて…

イモ虫君さよなら

サトイモとシイタケの味噌汁を飲んでいたら、ゆで上がってしまった小さなイモ虫(体長6mmほど)が出てきた。 サトイモは皮をむいたし、シイタケは傘の表についていたら気付いたろう。傘の裏にいたのだろうか。しかし、シイタケなどにはあまりイモ虫が食らい…

ホームページのリニューアル成る

ついに、ホームページのリニューアルが成った。随筆をいろいろと書いているので、ぜひご覧くだされ。 http://iwama.books.officelive.com/default.aspx ついに、宮城県沖のサンマが流通してきた。はらわたのしっかり詰まった、脂の乗ったサンマを、今晩は存…

リニューアルホームページの随筆

ホームページのリニューアル作業を進めているが、随筆のタイトルも決め、原稿もだいぶ揃った。 随筆の連載タイトルは「僕のTOKYO1964」「贋作 酒の追憶」「食ったものはいつか転生す」「たびたび旅のことを」「わたくし的には」「ゆううつな人へ」「こんな映…

金木犀の香りで嗅覚が目覚めた

9月生まれのせいか、金木犀の香りがたまらなく好きだ。 なぜ「せいか」かというと、ちょっと感傷的に考えるなら、9月に生まれて、視覚や聴覚などとともに、嗅覚が発達して機能しはじめた頃に、窓から、波のように金木犀の香りが寄せてきて、そうして、ベビー…

ホームページリニューアル画策中

今、私のホームページhttp://iwama.books.officelive.com/default.aspx のリニューアルを画策している。現在、私のホームページの編集・管理をしてくれているのは、私が所属している吹奏楽団の仲間だ。 随筆の分類を増やしてひんぱんに更新し、ブログを軽め…