東京国立近代美術館フィルムセンターで満腹

 東京国立近代美術館フィルムセンターへ行った。映画を観るためだ。今、黒澤明生誕百年の展示と上映をやっている。
 
 12月中旬まで、毎日3本ずつの上映で、各回入れ替えだが、商業施設ではないので、1本を500円で観ることができる。大スクリーンで、国で所蔵しているフィルムなので、状態が非常に良い。
 
 それで、この日は「どですかでん」「デルス・ウザーラ」「影武者」の3本。これらは私が最も好きな黒澤のカラー作品で、これを1日で観られるとは、またとない機会だ。しかも、この3本はこれまでいろいろな映画館でやった黒澤特集でもなぜか上映の機会が少ない。その上、「デルス・ウザーラ」と「影武者」は映像が非常に雄大で映画館で観なければどうにもしようがない作品だ。
 
 しかし、どれも上映時間が長く、この3本を観ようと思ったら、開場が10時半(人数制限があり開場時から先着順で締め切られてしまう)で、映画館を出るのは夜の9時過ぎだ。
 
 いくら仕事が一段落して時間があるといっても、体力的にも精神的にも、特に精神面での疲労が激しくなることが予想された。若い頃は、1日に5回同じ作品を観たこともあったが。
 
 今回は「どですかでん」はあきらめて、2本を観た。満腹した。ふ〜。