2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

頭脳を酷使しながら酩酊するとどうなるか

先週、仕事の打ち合わせの後で、カメラマン氏と編集氏とで飯を食い(私は塩辛を肴に酒を飲んだ)、その後、編集氏と差し向かいで、赤坂の私の行きつけの店で飲んだ。 バーボンのソーダ割りを専ら飲った。この編集氏と差しで飲むのはほぼ2回目で、前回も今回…

近所ではセミの声もカネタタキの声も

どうも今年の夏は、うちの近所でセミの声が少ない気がする。 調布の深大寺からそう遠くないこのあたりは、近くに屋敷林もあり、例年ならば、アブラゼミ、ミンミンゼミ、8月半ばを過ぎればツクツクボウシの鳴き声がにぎやかに聞こえる。日が暮れても、街灯の…

線香花火の火の玉みたいな月を見た

午前3時くらいに目が醒めて、暑苦しくてどうにも眠れず、トイレに行こうとして窓の外を見ると、今まさに建物の陰から昇ろうとする月の、すさまじいほどの色を見た。線香花火の火の玉が、満を持していよいよ火花を散らす直前みたいな色だ。 その色はあまりに…

カーン・リーとジリオラ・チンクェッティとフランスギャル

あまり聞き慣れない外国語は、その言語の歌を聞くと、とてもよく「雰囲気」が分かる。 ゆっくりと語りかけるように歌う部分、叫ぶように歌う部分、発音を長く延ばして歌う部分、早口でまくしたてるように歌う部分。 カーン・リーの歌うベトナム語のポップス…

百日紅

百日もの間、花を付けるからといっても、やはり今が盛りだろう。百日紅(ヒャクニチコウ、ヒャクジツコウ)つまりサルスベリの花が市街地にいっぱいだ。 濃い紅色の花と真っ白な花、今日は薄紫色に見える花があった。そんな品種があるかなあ。 どうも今年は…

掃き清めた玄関先のアブラゼミ君の屍

先日、猛暑の昼下がり、ある住宅街を歩いていたら、新築の家の真っ白に掃き清められた玄関先の、真四角なコンクリートのまん真ん中に、ひっくり返ったアブラゼミ君の屍があった。 私はそれを見て、その光景を見て、つい笑ってしまった。 アブラゼミ君はおそ…

「画家が戦争を記録した」

私には、もうお一人、年輩の画家に知己がある。 私がかつて勤めていた、野ばら社というイラスト集や唱歌集、書道の手本などを出版している会社の大先輩にあたる方で増田博一さんという。その会社では、営業全般の他、イラストを描いたり本の装丁をしておられ…

鉛筆画

今日は、東京駅前の丸善丸の内本店へ「東京こだわりの風景画展」へ行った。ここに出展している安住孝史さんの鉛筆画を観るためだ。 安住さんは、鉛筆だけを画材として、消しゴムを一切使わず、非常に精密な風景画を描く。それも夜の風景がほとんどである。 …

「酒の追憶」

戦争を扱った本を読んでいたら、疲れてしまった。「私は玉砕しなかった グアムで投降した兵士の記録」(横田正平 中公文庫版)、「ある補充兵の戦い」(大岡昇平 徳間文庫版)、「薄明」(太宰治 新潮文庫版)。 それで、太宰治の「酒の追憶」(新潮文庫版『…

もつとたらこ

一昨日くらいから、ちょっと持病の痛風の発作が出始めていた。痛風だから、もつなどを食ったらいけない。いけないと思ったら食いたくなった。そしてもつ煮込みを食った。心も病み気味だ。 今日は、飲み屋に行ったら焼きたらこで飲んでいる人がいた。酒の肴に…

ソ連赤軍の侵攻と長崎の原爆

長崎に原爆が落とされたのは1945年の今日。その前日、ソ連の赤軍がいわゆる旧満州に侵攻してきた。 私の父は、満州のハルビンで現地召集され、軍用列車がソ満国境へ向かう途中で武装解除されたようだ。落命寸前で日本へ引き揚げることができ、今年で83歳の齢…

ミツバチと一緒にごくごく

昼下がり、近所の神社で手水鉢を使わせてもらおうとしたら、その石の鉢のまわりにいっぱいミツバチがたかっていて、水を飲んでいた。 みんなお腹をもくもく、もくもくと動かして、口元は見えないが、ごくごくと飲んでいるかのようだった。 この暑さで、夕立…

原爆って誰が落としたの

今朝、まだ寝床にある時、開け放した窓の下から、子どもとお父さんとおぼしき人の会話が聞こえてきた。不思議なほどはっきりと聞こえた。「原爆って誰が落としたの」「アメリカ」。 そう、そのとおり。よく聞いてくれた、よく答えてくださった。でも、「アメ…

マッコルリ

外で飲むと大酒になるが、家ではまず酒を飲むことはない。だから、仕事が詰まっていたりして外へ飲みに行く機会がなければ、何週間も一滴も飲まないこともある。 先日、家でピビンバを作ろうと思って、ついパック入りのマッコルリをスーパーで買って、冷やし…

駅のホームのラーメン

東武伊勢崎線西新井駅のプラットホーム上に、立ち食いのラーメン屋さんがある。都内と近郊を含めて、駅のホームのラーメン屋さんというのは珍しいであろう。しかもここは、ずっと昔からあるのだ。そのラーメンを食べた。 スープはおそらく鶏ガラであっさりし…

8月が来るたびに

8月。 夏休み、お盆、暑気、そして終戦記念日。 私は8月になると、読書を手許にある戦争関連の本に特集する。小説、評論、研究論文、手記といろいろあり、何度も読んだもの、1回だけ目を通したもの、途中で放棄したもの、背表紙だけ見ているものもある。 今…