頭脳を酷使しながら酩酊するとどうなるか

 先週、仕事の打ち合わせの後で、カメラマン氏と編集氏とで飯を食い(私は塩辛を肴に酒を飲んだ)、その後、編集氏と差し向かいで、赤坂の私の行きつけの店で飲んだ。
 
 バーボンのソーダ割りを専ら飲った。この編集氏と差しで飲むのはほぼ2回目で、前回も今回もひどく酩酊した。
 
 編集氏の心の中と頭の中が見え始めると、私の心の中と頭の中がひどく刺激され、酔いが進む。驚いたり嬉しくなったり、そして自分の知識を総動員したり思考を回転させたり。
 
 そうなると飲む速度が速くなり、つまり酒量が増えて、酩酊に至る、ということかも知れないが、何か精神作用によって酩酊してくることもあるだろうか? 
 
 昔、金がない時に飲んで、つまり少ない酒量で、それでも酔うために、飲んでは走ると効くとか、酒に唐辛子を入れて飲むとか、酒にあるものを混ぜるとか、くだらないことを聞いて実行したことがあるが、そんなことは、今思えばつまらない。そして危険でもある。おもしろいのは、身体ではなく脳みそを使いながら酩酊することだ。
 
 と、思ったが、何だかこれも危険かも知れない。なぜなら、そうやって酔うと後で非常に疲労するからだ。おもしろいだけに、危険なにおいもする。
 
 頭脳を酷使しながら酩酊する、ということを繰り返すとどういうことになるのか、誰か研究していないかなあ。