「飲む・鬱・飼う」

 さあ、「インテリアアクアリウムVol.5」の入稿が終わった。今回も、良い企画と良い取材先に恵まれたが、沖縄旅行以来の疲れが取れぬまま突入したので、個人的には相当に苦しかった。けれども、周囲の優秀な方々のおかげで良い本になったと思う。
 
 この後は「飲む・鬱・飼う」だ。
 
 海の幸がうまい季節になってきたから、熱燗で飲りたい。仕事中は躁(そう)状態になっていたからその反動で必ず鬱(うつ)が来る。放置してあった水槽の魚たちをしっかりと飼おう。
 
 普通の三道楽といわれる「飲む・打つ・買う」は、酒と博打と女で、場合によっては人に迷惑もかけるし、何より金がかかる。
 
 では、私の「飲む・鬱・飼う」はどうかというと、まったく同じだ。家ではまったく飲らず外で大酒を飲むので酒代も馬鹿にならない。鬱は周囲の人を不審に思わせたり、不義理をするし、医療費もかかる。飼うは、新しい魚や器具でも購入しようとしてやっぱり金がかかる。
 
 まあ、良いか、仕方ないか、変えられないか。でも、他人を変えることは決してできず、変えられるのは自分だけ、というのが心理カウンセリング的な考え方では基本だ。と、すれば、だ。