越路吹雪さんの没後30年記念コンサート
昨日11月7日は、シャンソン歌手、越路吹雪さんの命日で、没後30年であった。
私がかつて金管アンサンブルをやっていた時に、何度も、時には群馬県や北京の演奏旅行でまでご一緒していただいたプロのソプラノ歌手、桜井純恵さんが、「越路吹雪と大人の音楽を楽しむ会Part4」を、越路さんが眠る川崎の菩提寺で開催した。
桜井さんは、全国的な活動以外にも、川崎市での地域密着活動に熱心に取り組んでおり、川崎市に越路吹雪さんのお墓(菩提寺=本遠寺)があることから、周囲の人に勧められ、このコンサートを開くようになったそうだ。
イタリア歌曲などを専門としていた桜井さんは、シャンソンを歌ったことはなく、当初はその勧めを断ったそうだが、「桜井純恵さんが歌う越路吹雪の歌を」ということで、承諾したのだそうだ。
もちろん、それを引き受けてからは、越路吹雪さんの音楽をずいぶんと勉強されたようだ。
また、その前日の11月6日は、5年前に亡くなった本田美奈子さんの命日であり、本田さんは越路吹雪さんに影響を受けたと言われていたり、桜井さんと同年代であることもあり、プログラムには越路吹雪さんの歌の他に「アメジング・グレース」などを加え、多くの“天上の人々”に対する哀悼の意を込めたコンサートとなった。
ところで、私の母は齢77であるが、このコンサートを聴かせるために、隠居所である信州の山奥から出て来てもらった。
母は、越路吹雪さんの永年のファンであり、昨年のこのコンサートでその話を桜井さんにしたところ、ぜひ来年はご一緒に、と言ってくださったのだ。
今年の夏に母は脳腫瘍切除の開頭手術をやったが、幸い手術は成功し、すっかり元気を取り戻した。
昨日のコンサートでも、大変に愉しそうで、良い思い出になったことだろうと思う。
桜井さんのホームページは下記。
http://sound.jp/melody-s/