日本国にはいろいろな深い文化が存在している

 最近、あらためて網野善彦の著書を読んだら(網野氏は2004年に亡くなった歴史学者で、その歴史観は、映画『もののけ姫』(宮崎駿監督)に大きな示唆を与えたと言われている。私もあの映画とその著書を見てそう思う)、日本には多様な文化があることが今さらのように理解できた。
 西日本と東日本では早い段階から文化が大きく異なっていて現在もそれは続いていること、もちろん北海道にはアイヌ民族がいることで日本国は民族としても決して“単一”ではないこと、そして近世まで沖縄は国家としても別であったことも、再認識させられた。
 さて、アイヌ民族や沖縄の人々は近代以降、内地の政権から弾圧や差別を受け続けているが、内地の人間としては何とも嫌な気持ちがする。
 平等に仲良くできたらいいな、と思う。理屈もへったくれもない。
 1年半ほど前の沖縄旅行以来、そんなことを強く感じている。その旅行記を、下記のアドレスからどうぞ。
http://iwama.books.officelive.com/okinawa00.aspx