うぐいすが鳴いたかな

 3月21日に、所用で出かけた大磯付近で、うぐいすが鳴いた、のを聞いた、と思う。
 そして今日、3月26日、湘南地域にあるこの自宅でうぐいすが鳴いた、のを聞いた、と思う。
 啓蟄でみみずが動きだし、梅も咲いて、彼岸も過ぎ、うぐいすも鳴いた。
 けれども、春が遅い。
 今年は、公私ともに春が待ち遠しいせいでもあるまいが、春が遅い気がする。
 自宅の庭は、ここがかつて里山であった名残りで、ふきがいっぱい茂り、春には当然のごとくふきのとうが出るのだが、今年は、前に少し出て、その後出なくなって、また出てというように、ふきのとうも戸惑っているのが分かる。
 昼間は庭先のくさ亀もひなたぼっこをしているが、夜はめっぽう冷えて水温も下がる。
 沈丁花も、そういえば3月の上旬に一瞬その香りをかいだ気がしたが、それっきりである。
 春、おいで。