ショパンのノクターン8番の狂気

 ショパンピアノ曲というと(というほど知っているわけではないが)、ノクターン2番がいちばんといっていいほどに好きだが、先日、8番を聴いて、気が変になりかけた。
 何か、何とも、狂気をはらんでいるように、私には思えたのである。
 その場で何回も何回も聴いた。
 聴いていると、体が斜めになったまま、浮かび上がるような感覚になった。
 音楽の中には、時に合法的に“トリップ”できるのがあって、ありがたいことだ。