アサリは生きている

 スーパーに行ったら、アサリの見切り品が売られていた。半値以下だ。
 なるほど見ると、それぞれのパックの中には、やや口を開いているものもある。
 しかし、これらの多くはまだ死んでしまっているわけではない。塩水に浸けてやればずいぶんと元気になる。
 その中の大きなパックを1つ買って、適度な濃度の塩水に浸けて、冷蔵庫に入れた。食べる時間がなくて、翌日までそのままにしたが、みんな生きている。
 まあ、身は小粒だったが、パスタの具にしておいしくいただいた。かなりの量があったが、90円であった。
 あのスーパーの見切り品のアサリたちは、売れなかったら、廃棄されるのだろうか。
 ついこの間までは、品不足、今は品があふれて見切り品。
 最近、「元気」とか「頑張」とか「結束」とか「節電」とか「節約」とか、言葉が多すぎる。
 多くなると、言葉は軽くなる。