心の中にまで寄り添う金管アンサンブル

 週末に、本当に久しぶりに金管アンサンブルの練習、というか気ままなセッションをやった。
 
 以前に金管楽器十重奏ほどのアンサンブルで、趣味の演奏やボランティア演奏などをして、北京にまで演奏旅行をしたが、何年か振りでメンバーが一緒に音を出した。
 
 トランペット(時にコルネット、時にフリュ−ゲルホルン、時にピッコロトランペットなど)と、フレンチホルン(時にメロフォン)、テナーホルン(時にフレンチホルン)、バリトン(時にユーフォニアムトロンボーン)、ユーフォニアム(時にバリトントロンボーン)、チューバ、コントラバス(時にフルート!)などの編成で、私はフリューガーボーン(時にスライドトロンボーン、時にバリトン、時にユーフォニアム)を担当している。ちなみに吹奏楽での本職はユーフォニアムだ。
 
 フリューガーボーンは別名マーチングトロンボーンとも呼ばれ、フリュ−ゲルホルンを大きくしてトロンボーンの音色と音域にしたような楽器だ。
 
 しかし、実際にマーチングで使われることは少ないようだ。ずっと前に、プロのジャズボーカルグループのタイムファイブさんのメンバーの一人が、フリューガーボーンを吹いていらした。
 
 変わった楽器が集まって、その時々の編成に合わせた編曲で、クラシックでも吹奏楽オリジナルでもジャズでも外国のポピュラー音楽でも歌謡曲でもアニメの主題歌でも、やりたい曲をやるアンサンブルだ。
 
 私は、まったく編曲はできないので、アレンジをしてくれるメンバーにはいつも済まないと思っている。
 
 ここ数年は、専ら大編成の吹奏楽ばかりだったから、久しぶりのアンサンブルは本当に楽しかった。
 
 吹きながら耳を澄ませて、メンバーの心の中にまで寄り添うようにして、そうしてアンサンブルが成立した時の喜びは、また格別だ。