亀の卵と蔦温泉

 もう十年以上飼っているクサガメが、3年前から夏になると卵を産む。卵を産んだので雌だと判明した。1匹だけで飼育しているので無精卵だ。卵はちょうど大人の男の人の親指ほどの大きさと形だ。
 
 梅雨も終わるかどうかという蒸し暑い今頃、ベランダの水槽で夜通しがしゃがしゃと大騒ぎをする。餌に不満でもあるのかと思うと、産卵している。
 
 3年前は、産んですぐに発見したので、7個を新鮮な状態で確保できた。私はそれをゆでて食ってみた。殻の外側からも黄身の色がはっきりと分かり、少々気味が悪かったが、クサガメの卵を食う機会などそう滅多にないし、食ったことのある人もそう多くはないだろう。
 
 この時、すでに割れてしまっていた1個があったが、その1個で水槽に油脂がぎらぎらと浮くほどだったので、そうとうな脂肪分が含まれていることは分かった。食ってみると、なるほど濃厚な味であったが、不快なにおいなどはなく、なるほど、鳥も爬虫類も、卵の味にそう変わりはないのかも知れない。
 
 去年は、産卵後の発見が遅く、皆割れていた。今年は、実家に行っている間(前回のこのブログにコメントをくださった「しー」さんへの返答に実家と母が入院している病院についてコメント)に産んだとみえて、帰宅して水槽を見ると、やはり全部割れていて、水槽が油脂でぎとぎとになっていた。その水槽の様子を見ると、やっぱり気味が悪い。3年前、よくまあ、食ったものだ。
 
 でも、もし今年新鮮なまま発見したら、やはり食ったことだろう。ああいう珍しい体験は、年月が経つと、自分でも本当のことだったのか、信じられなくなる時があるからだ。
 
 前に取材したツムラ「温泉科学プロジェクト」の『日本の名湯に行こう!』の“蔦温泉”のレポートがアップされた。
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  日本の名湯に行こう!「第6回 青森県 蔦温泉

  http://www.onsenkagaku.com/gomeito/06.html

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 蔦温泉は、同サイトの『温泉メカニズム体験記』でも2回行っているが、名湯中の名湯である。
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  ツムラ温泉科学プロジェクト 「温泉メカニズム体験記」

  http://www.onsenkagaku.com/mechanism/01.html

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