歌川広重東海道五十三次「庄野」の暴風雨と竹薮

 昼から風と雨が起こり、午後4時にはこのあたりも、すっかり暴風に包まれた。
 幸い、今日は出かける予定もなく、仕事部屋の窓から薄暗くなった外を眺めると、向こうに見える竹薮が、雨に煙られて、ゆらゆらとしなっている。
 どこかで見た景色だと思ったら、浮世絵の東海道五十三次「庄野」に描かれた、竹薮だ。
 手前の竹はそれでも色が濃く、奥にいくにしたがって色が薄くなる。やや時間差があるものの、どの竹も同じ方向に一緒にしなっている。
 今日のこれは、春の嵐だけど、どうもおおげさだ。おだやかな春の陽気が続いてくれないかな。