“勇猛果敢”な自治体首長の言動

 最近、発言や行動に“勇猛果敢”な自治体首長がいる。
 近代以降、洋の東西を問わず、世の中に閉塞感が蔓延してくると、必ずこういう政治家たちが現れてくる。

 旧弊を打破するような、分かりやすくて、元気いっぱいな言葉や行動で、多くの支持を得る。
 その言動は、これまで政治や社会や歴史に関心のなかった若い人などを中心として受け入れられやすいのも特徴で、年配者や老人は逆に警戒感を示すことがある。

 また、“異質”な者を排除しようとする場合があり、そうすると、自分がその異質な者でなく排除する側に回ることができれば、逆にしっかり守られるという安心感が得られる。学校のいじめで、いじめられる側に回らなかった時の安心感にも似ているかも知れない。