消炎鎮痛と入浴
痛風発作には対症療法として、消炎鎮痛が施される。飲み薬と湿布薬である。
消炎鎮痛のためには、入浴は禁忌とされている。
それはそうだろう。入浴して血行が活発になれば、せっかく患部を冷やして、カッカするのを抑えている意味がなくなってしまう。
けれども、ここ1週間ほど、自分の痛風では、入浴が気持ち良かった。
一日中、毎日、左足の親指の付け根を中心にシップをして、足を引きずって歩いていると、足先が固定され、冷えて、硬くなってくる。ことに外に出歩けばそれは顕著だ。
靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ、古くなっててろんてろんになった湿布薬をはがして、湿布薬にはお世話になったけれどもそのてろんてろんをゴミ箱に乱暴に投げ入れ、そうして熱くもぬるくもない湯に浸かると、足の痛みがすーっと引いてくるように思われた。
気分の問題もあるだろうし、疲れていれば入浴が気持ち良いのは当然だが、あのまま、もし、入浴を禁忌にしたままであったら、どんなにか症状が増悪しただろうか、と本気で思う。