熱々のミミズ

 図書館へ行こうと、13時過ぎに炎天下を歩いていたら、アスファルトの上で10cmほどの長さのミミズがのたくっていた。
 雨の後は、地面からミミズがはい出してくるが、このカラカラの路上で、これはどうしたことだろう。
 家の近くでミミズを見つけたら、カメのエサ用に持ち帰ることがあるが、今日は途上だったので、どうしたものかと思った。
 このまま放置しておけば、1時間もしないうちにこのミミズは死ぬだろう。まあ、いつかカメのエサになってもらうために、あるいはカメのエサになってもらうミミズの先祖となってもらうために、ここは助けることにした。
 地面に屈んで、モソモソしていると不審者扱いされかねないので、周囲に人がいないのを見計らってつまみ上げようした。
 激しく身をくねらせるミミズを何とかつかんでみて驚いた。大変な熱さである。地面の温度をそのまま吸い込んでいるのだろう。何しろ、変温動物だから。
 植え込みに投げ込んで、その場を離れたが、うまく冷えた地面の下に潜ることができただろうか。