信州の街道沿いの中華料理店

 先日、信州のとある街道を車で走っていて(助手席で)、考えた。
 こうした道には、所々に中華料理店というかラーメン屋さんというか、がある。だいぶ古びた店や、だいぶ前に閉店してしまったらしい店もある。
 こういう場所で、長くおなじみになってもらえる店を作るなら、どんな品書きが良いかを、考えたのである。
 商店街ではなく、ましてや飲食店街でもないから、中華料理屋といっても、トンカツやカツ丼や親子丼やカレーや焼き魚定食も品書きに入れて、いろんなお客に対応できるようにしている店もあったりするだろうけど、中華一本でいきたい。大衆的で、でも堅実にうまくて。
 鶏ガラスープを大きな寸胴鍋にストックしておく。鶏ガラも香味野菜もたっぷりと使った鶏ガラスープ。
 麺類は、ラーメン、チャーシューメン、ワンタン、ワンタンメン、タンメン、モヤシそば(あんかけのモヤシ)、広東麺(醤油味のうま煮そば)、天津麺(かに玉そば)、味噌ラーメンはどうしようかな。
 柔らかい焼そば(塩味)、あんかけ焼そば、硬い焼そば。
 チャーハン、五目チャーハン、中華丼、天津丼。
 餃子。
 肉野菜炒め定食、レバニラ定食、餃子定食。
 酢豚とエビチリがあると、夜にちょっと酒盛りをするのに良いだろうけど、それなりの味にするにはコストがかかるから、値段も高くせざるを得ないし、あまり数も出ないだろうから、どうしようかな。
 と、こんなことを考えていたら、運転していた友人が、キュッとブレーキを踏んだ。