四半世紀ぶりにジーパン

 私が所属している楽団では、本番に応じて、団貸与の制服を着たり、購入したオリジナルTシャツを着たり、時には自前の黒礼服上下に蝶タイだったりのステージ衣装があるが、今度、濃紺のジーパンが必要になった。
 
 ジーパンがステージ衣装の一部として必要ということになると、購入しなければならない。私は、高校卒業後間もなくから、ジーパンというものを身に付けなくなった。
 
 戦後の米軍放出のジーパンに食傷していたからである、というのはウソでただ、何となく、自分に似合わないと思っていた。いや、今でも思っている。
 
 襟のないシャツ、ズック靴、短パン、サンダルなどとともに、似合わない服装の一つだと思っている。
 
 しかし、今回はステージ衣装なので、購入した。せっかくなので、1960年代にアメリカのネヴァダ州で作られた非常に珍しい高価なものを探した、というのはウソで、非常に安価なものを買った。
 
 まあ、たまには良いか。何だか服装倒錯のような気分だが。