バロック音楽を堪能

 今夜は、仕事を途中で打ち切って、東京オペラシティのコンサートホールに行った。「第86回佐藤菊夫コンサート」を聴くためだ。
 
 指揮者の佐藤先生は、今年80歳になられる、おそらく日本の現役プロ指揮者では最高齢ではないか。 先生という敬称をお付けしてお呼びしているのは、先生が、私が入っている世田谷区民吹奏楽団の音楽監督をしてくださっているからだ。
 
 私たちの楽団では、たいていロシア音楽の大曲などを振ってくださるが、今宵は「ヘンデル没後250年記念」と銘打ったコンサートだったので、小編成のバロック音楽と、それから先生の奥様でもいらっしゃるチェンバロ奏者西川清子先生の演奏も堪能した。
 
 先生の振ったヘンデルは、あくまでも清楚な中に明るさと華やかさが行き届いた、清々しい演奏だった。 師走になってすぐ、すばらしい音楽に触れることができて幸せだ。