雹(ひょう)が降った

 昨日、私の住んでいる湘南地域の、おそらくごく狭い範囲に雹が降った。
 午後2時半ころだったろうか、原稿を書き続けてもうろうとしていると、雷鳴が聞こえた。しかし、空は明るい。私は飛行機の爆音かとも思った。あまりに突然で、しかも大きな異様な音だったからだ。ところがもう一度鳴った。今度は雷鳴であるとわかった。
 すると激しく雨が降り始めた。空を見ると、手前は真っ黒な雲がひさしのようにこちらを覆っている。しかし、西の方角は青空で、南西は黄色い不気味な色の空だ。
 あまりにも雨の音が激しいと思うと、バラバラと、それが雹であることがわかった。
 直径3mmから5mmほど、真っ白い氷の粒が、屋根にどんどん積もっていく。なかなか止まない。音もそうだが、かなりの激しさだ。空からひっきりなしに降ってくるのがよく見える。向こうの空は相変わらず、青と黄色だ。
 雹は、私が小学校6年生の時、初めて見た。そして今度が2回目。
 珍しい気象現象に遭遇すると、ちょっとびっくりするが、おもしろい。